KUSABIBITO TOKUSHIMA

KOSUKE TOMINAGA

建具職人とはどのような仕事をしますか?

木工っていう大きなカテゴリーの中にその建具職人であったり家具職人、指物の職人、 その木で何かを作るクリエイターの人の呼称で、 我々はその中で建具・家具・指物の方を手がけております。 何を作るかって言えば皆様の周りにあるようなドアだったりとか、 障子であったりお寺の大きな門とかですよね、 そういったものを制作する職人のことを言います。

徳島ってもともとその木工の産業っていうものがすごい充実してまして、 仏壇であったり鏡台、そういう風な木工の産業すごく発達してたんですね。 その中でも弊社はその飾り組子とかですよね、組子細工っていう、 障子の中に細かい「葉っぱ」って言うんですけどね、 それを入れてストーリーを表現するような。 そういうものを三代目の前会長がやってまして。 それから4代目のうちの弊社社長になった時に「飾り組子からちょっと進化させたような 阿波指物ってジャンルを作っていきたい。」となりました。 そういう時にですね東京大学の教授の方にご縁ありましてその方が主催する 東京大学木質研究会に所属することになりまして そこでですね阿波指物ってジャンルを東京大学の教授と一緒に作ろうって 4代目が作り始めたんですよね。

阿波指物を広く追求したところですね、 木を自在に曲げて曲げてその動きを表現する。 それを障子の中、ドアの中とか家具とかですね 行灯の中に入れてそのストーリーを表現するような 抽象的ではあるんですけどそれをあの阿波指物として発表したんです。 そうすることによって意外と海外からの評価をいただきまして COOL JAPAN アワードっていうのがあるんですね日本には。 そのクールジャパンアワードのアウトバウンド部門のプロダクトで受賞いただきまして それは阿波指物で作られたミラーなんですけど、 阿波指物ミストミラーっていう商品を弊社で開発して それを発表したところ100人の海外の審査員の評価いただきまして 受賞という形になりましたね。

これからの木工業界はどうなってほしい?

木工の業界っていうのもそうですし、 この職人っていうその職業といういろんなさまざまな 職人さんがいらっしゃると思うんですね。 左官屋さんであったり電気屋さんだったり、鳶職の方だったり。 様々なすごい職人のかたがいらっしゃって。 その職人の方々っていうのはすごいいい技術を持っていて、 それでキラキラしたような職業なのかなと私は考えてるんですけども。 その方々って言う人らはやっぱり職業的な地位を向上させていきたい。 地位を向上させるためにはまあ自分たちが変わっていかなければ、 地位が向上していかないとは思うんですね。 なのでその職人の方々の品位品格っていうところをもう少し向上していければ、 もっとその技術に凄みがかかってくるんじゃないのか。

私自身もその高校の授業とかに講師として参加していて、 人材育成っていう部分に広く携わらせていただいてもらっています。 その中で大切だと思ったのが品位品格。 品位品格を突き詰めて自分を鍛えていく。 自分の力っていうものは技術だけではなく、 そういった精神面も当然鍛えていく。 そうすることによって職人の業界全体の底上げになるとは思うんですよね。 一人一人がその品位品格を自覚しながら仕事をしていくっていうことを、 植え付けていければ、この業界全体にすごくプラスになるような現象が次々起こってくるんじゃないかな。

台湾で個展をさせて頂いた時に、木育ということに関して台湾で活動してきたんですね。 その台湾での木育に関して海外の方が日本のその木に関するようなワークショップ であったり、コミュニケーションであったりしたときにすごい興味を持たれてた。 日本っていうのは木に関するいろんなこと取り組んでるんですよね。 そういうものを海外に発信していって 海外で一つ認知をとればそれを逆輸入して、日本でまた広めていく。 それをするっていうのは職人一人一人の意識が変わっていって もう一段階上がったようなクオリティのメイドインジャパンを 作りたいのが願望ですかね。

若者達へメッセージ

まずは基本的な基礎っていうものを大切に。 やはり職人なので作ったものが全てなんですよね。 出来上がったものが全てなんですよ、結果がすべて。 なのでお客様の手に渡った時にお客様が感動感謝して頂けるような 製品づくりっていうものを心がけていくというのを目標にしてほしいですね。 初めは難しくてできないかもしれないんですけれども、 その心の奥底にその気持ちをすり込むんですよね。 すりこんですりこんで。 ただ物を作る、毛嫌いしながら作る、自分の求めてないことに対して反発しながら作る、 素直にならずにそのままもう言われたことだけやる。 そういうのは無しにしてですね、ちょっと自分の思考を変えることによって ちょっとしたことですよ。 思考を変えるだけでそういった自分の作るものの出来栄えというのは 変わってきますのでその自分のメンタルをコントロールできるようなその職人さんになってほしいですよね